三井ホームが2×4で5階建て特養、カナダの耐力壁構法を採用

三井ホームは9日、国内で最大の2×4工法による特別養護老人ホームの上棟現場を公開した。1階部分は鉄筋コンクリート造、2~5階が2×4工法の混構造の5階建てで、特徴は、内側の耐力壁として構造用OSBを2×6材で挟み込み、地震の横ゆれに有効な水平耐力を保持するカナダで開発された「ミッドプライウォールシステム」を国内で初採用。また、同社が2×4で建築した鎌倉の4階建て有料老人ホーム「あっとほーむ鎌倉山」でも使用された、大きな引抜力に対応する独自のタイダウン(金物)システム「ロッドマン」を全面採用した。さらに、作業負担軽減を図るために個室部分でユニットによる施工法を初採用した。今回の建物は、国土交通省の木造建築技術先導事業にも採択されており、今後の同社による大規模中高層木造建築物に応用していく考えだ。
2×4工法の特別養護老人ホーム「花畑あすか苑」(東京都足立区4―20―1)は、建築主が社会福祉法人聖風会、構造設計が日本システム設計(株)、施工が三井ホームとなっている。工法はRC造と2×4工法の混構造。2015年3月に着工し16年6月に竣工する見通し。施設は16年8月1日に開所する予定だ。

2015年12月17日付6面から抜粋
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2018年12月25日 住宅産業新聞社 編集部

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