戸建住宅大手が木造・木質化で新成長戦略

ミサワホーム、木質パネル技術で大スパンや中層化

ミサワホームグループが実用化へ向けて取り組む新構法が『FWS(フューチャー・ウッド・システム)』。低炭素社会の実現へ向けて、循環資源である木材の積極的な活用が求められていることに対応した。木質系の工業化住宅で使用する、木質接着複合パネルがベース。パネルの合板や枠材を強化するなどの改良を加えることで、より強度を増した超高耐力パネルを構造体とする。木造建築物の大スパン化や中層化につなげる。

FWSは、木質構造の可能性を広げる目的で、ミサワホーム総合研究所が中心となって研究開発に取り組む新構法。これまでに、異なる3つの取り組みを行ってきた。

第1弾がグループのミサワホーム静岡(静岡市駿河区)の新社屋。高強度の木質接着複合パネルをボックス状に組み、強固な柱や梁として使用する、新しい2方向ラーメン構造を採用した。断面の規格を統一・限定することで、最大約9メートルの大スパンが実現できる。

次いで、『赤羽の集合住宅プロジェクト』(東京都北区)がスタート。4階建ての店舗兼共同住宅で、壁式構造のFWS(1時間耐火構造の国交大臣認定を取得)を採用した。1階が店舗で2~4階が計12戸の賃貸住宅で構成。国土交通省の2012年度「木造建築技術先導事業」にも採択されている。

第3弾がミサワホーム北海道による戸建住宅の試行棟。厚さ120ミリの超高耐力パネルを組み合わせた、門型フレームと耐力壁による「一方向ラーメン・一方向壁式構法」を採用。多雪地域での大空間のスケルトン・インフィル設計を実現するモデルとしていく。

2015年01月01日付2面から抜粋
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2018年12月25日 住宅産業新聞社 編集部

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