国内大手窓メーカーの高性能樹脂窓が出揃う

国内大手メーカーによる高性能な樹脂製の窓が出揃った。熱貫流率(U値、単位はワット/平方メートルK)は1・0を大きく下回る。これまで、住宅環境先進国の欧米並みの高断熱住宅を国内で建築しようとした場合、窓は海外からの輸入に頼らざるを得なかった。

国内大手メーカーが高性能樹脂窓の開発・販売を本格化したことで、樹脂窓が身近になった。ビルダーは高性能な『国産の窓』を採用した高断熱住宅の提案が可能になる。

YKKAPの高性能トリプルガラス樹脂窓「APW430」は、室内と室外側の2枚のガラスにLow―Eガラスを採用した。16ミリの空気層にはアルゴンガスを封入し、断熱性能を高めている。フレームは、空気層を数層重ねたマルチチャンバーの専用樹脂フレームとすることで、フレームからの熱の伝わりを低減した。

三協立山・三協アルミ社が投入した樹脂窓の新シリーズ「スマージュ」には、ダブルLow―Eクリプトンガス入りトリプルガラス仕様の「トリプルスマージュ」がラインアップされている。10ミリの中空層に断熱効果の高いクリプトンガスを封入して、高い断熱性能を実現している。

LIXILの高性能樹脂窓「エルスターX」(15年1月1日発売)は、ダブルLow―Eトリプルガラスのクリプトンガス入りを用意。中空層を確保するスペーサーは樹脂、薄さ1・3ミリの特殊薄板ガラスを採用して軽量化を図るなど、性能向上を徹底した。

2014年12月04日付7面から抜粋
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2018年12月25日 住宅産業新聞社 編集部

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