今泉太爾氏の講演、住宅産業は「超成長産業」の筆頭に

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2つの住宅がある。「住宅A」は今まで通りの一般的な普通の住宅。一方、「住宅B」は断熱性能の高い高性能な住宅。高性能な分だけ材料費や建築時の手間などが増えて、イニシャルコストが高く付く。しかし、住宅Bは電気やガスなどのエネルギーコストを半分か、3分の1、もしくはゼロにすることができる。

初期投資だけを考えた場合、多くの消費者は「住宅A」を選ぶ。消費者にとって「安い」という価値観はわかりやすい。しかし、これはエネルギーのランニングコストを考慮しなかった場合の安さだ。前提条件を加えると、結果はがらりと変わる。

それぞれの住宅で30年間生活した場合、初期投資と30年分のエネルギーコストの総額が同じだった場合、ほとんどの消費者は「住宅B」を選ぶ。その理由は、住宅Bのほうが温かくて健康的で、快適に過ごせる資産価値の高い家だからだ。日本エネルギーパス協会は、住宅Bを選ぶ人を世の中に増やしていくために活動を続けている。

住宅に掛けた費用は残る

電気やガス、水道などのエネルギーは、使えばなくなってしまい、残らない。使えば何も残らないエネルギーに対して、私たちは毎月それなりの金額を支払っている。しかし、エネルギーに対して支払っている金額を住宅や建物に掛けた場合は残る。使えば一瞬でなくなるエネルギーよりも、形として残る住宅に費用を掛けたほうがよいのではないか。

2014年12月04日付6面に掲載
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2018年12月25日 住宅産業新聞社 編集部

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