ブリヂストンが免震体験車を作成、免震の理解向上へ

巨大地震から住宅や家財、人命を守る地震対策には、「耐震」や「制震」、「免震」など、さまざまな構造がある。これらの構造の違いがわかる生活者は約半数(ブリヂストンが2013年10月に実施した意識調査結果)で、構造の特徴や違いなどは、モデルルームや説明会、インターネットなどで得ているという。

しかし、振動をしなやかに受け流す「免震」についてよく理解している人は3分の1にとどまり、免震の理解はなかなか進んでいない。

そこで、建築用免震ゴムを製造するブリヂストンは免震の認知を高めるため、「免震体験車」を導入した。免震・非免震の揺れかたの違いを体験してもらい、免震に対する理解を深めてもらう狙いだ。現在、免震体験車は、全国のモデルルームや展示会などを巡回している。

「免震」は、積層ゴムなどの免震部材が建物の揺れを吸収して、振動を直接建物に伝えないようにする。

柱や梁などの建物の構造で振動を抑える耐震構法や、建物内部に設置したオイルダンパーなどで振動を吸収する制震構法は、建物に伝わった振動を建物内で吸収する。建物自体に揺れが伝わるので、一般的な耐震構造の建物は激しく揺れる。

免震は「ワインが揺れるように」

これに対して免震は、建物に揺れを伝えない構法なので、巨大地震時などに繰り返し発生する大きな余震にも、しなやかに対応することができる。揺れかたは、「ワインがグラス内でゆったり揺れるように」(免震構造のマンションで実際に地震を体感した0さん、ブリヂストンの「めんしんチャンネル」より)ゆっくりと平行に揺れる。

ゆっくり揺れるため、免震構造の建物は、地震などの揺れから建物そのものの被害を抑えたり、建物内の家具や食器の転倒、損壊などの二次災害を最小限に食い止める。建物の損傷を防ぐだけでなく、暮らしや経済活動の維持・継続に貢献する。

2014年07月17日付5面から抜粋
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2018年12月25日 住宅産業新聞社 編集部

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