【キッチン・バス特集2017】ニーズに応え住生活豊かに 心に響く提案で需要キャッチを

「夫婦の『こだわり』かたちに」

東京の都心で働く30歳代後半のBさんは6年前、神奈川で築29年の既存マンションを購入し、それまで住んでいた賃貸アパートから夫婦で移り住んだ。新築ではなく敢えて既存を選んだ理由は、室内の間取りや設えを注文住宅のように自分達の好みに合わせ、住み替え前に間取りと水まわりのリフォームをするためだった。

水まわりリフォームで特にこだわったのがキッチンだ。Bさんが購入したマンションは築約30年ながら高級物件として新築されたため、部屋には古い型ながらも機能が正常に働くキッチンがあったが、撤去して造作のキッチンを据え付けた。

リフォーム同様、夫婦ともに趣味の一つに料理作りがあり、「収納のスペースや量、シンクの深さ、カウンタートップの調理スペースの広さなどに、自分たちのこだわりを反映させたかった」ためだ。

このため購入した新居に引っ越すまでの約9ヵ月間に、造作キッチンを作ってくれる業者選び、仕様の打合せと決定、施工――といった時間と労力を必要とし、カウンタートップの下の空間を自由に使える四つ脚のオールステンレス製造作キッチンを約100万円かけて作った。

キッチンに取り付けるコンロにもこだわった。「見た目のデザインの良さ」(Bさん)を基準に東京・新宿の大手住設メーカーのショールームを何ヵ所も回り、三ツ口のガスコンロに決めた。各バーナー用に分割された鋳物製のゴトクが、パズルのようにぴったりと組み合わさり、上から見ると幾何学模様のように見える製品だ。

ゴトクの下のコンロの天板と正面のフェイスもステンレス製のため、カウンタートップ・コンロともカラーはメタリック調で統一されている。

間取り同様、長い時間をかけて夫婦の理想を形にした造作キッチンは想像通りの真価を発揮し、今もBさんたちの料理を作る喜びをサポートし続けている。

2017年05月18日付6面から抜粋
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2018年12月25日 住宅産業新聞社 編集部

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