【新年特集2016】省エネ基準適合義務化、備え着々

低炭素住宅、ZEHも視野

樹脂窓の断熱性能はそれほど効果があるのだろうか。前出の大手業者役員はこう説明してくれた。「フライパンのもち手を考えるとわかりやすい。鉄のもち手と樹脂のもち手、そして木のもち手。鉄のもち手は熱くて素手では持てない。一番いいのは木だが、木の窓枠は高い」。

同分譲地の現在販売中の1期1次分譲23棟の1区画あたりの敷地面積は約100~125平方メートル。建物面積は92・99~110・70平方メートル。販売価格は2900万円台~3800万円台だ。この価格帯の100棟クラスの大型分譲での樹脂窓採用は少ないとみられる。同社は従来、供給する住宅のほとんどにアルミサッシを採用、北関東内の新シリーズのいくつかの小規模分譲でのみ樹脂窓を採用していた。大型分譲地での全棟採用はこれが初めてだという。

同分譲地に樹脂窓を提供したYKKAPは「住宅性能を高める方法は様々あるが、窓もその一つ」と断熱性能の高い樹脂窓を提案している。

初期コストは高くなるが、断熱性能向上により冷暖房のランニングコストが減り、ヒートショックなどの健康リスクも減る。これが後の医療コスト削減にもつながるという発想だ。国土交通省の資料によれば、木造軸組構法の戸建注文住宅の約5割は中小の工務店が供給している。

その全ての新築住宅が平成25年省エネ基準をクリアし、そのうちの何割かが認定低炭素住宅となり、ZEH対応になれば、多くの人の健康に有効となるだろう。

2016年01月01日付3面から抜粋
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2018年12月25日 住宅産業新聞社 編集部

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