(社)石膏ボード工業会は、2011年(1~12月)の石膏ボードの出荷実績をまとめた。総出荷量は4億6912万6千平方メートル(前年同期比6・8%増)で、4年ぶりに増加に転じた。ただ、3年連続で5億平方メートルを割り込んでおり、出荷量の本格回復には至っていない状況だ。
品種別の構成比は、レギュラーボードが1・6ポイントダウンの79・1%。一方、化粧ボードが0・9ポイントアップの6・7%、強化ボードが0・9ポイントアップの9・0%となった。天井などに直張りする化粧ボードは、仮設住宅向けに300万平方メートルほど出荷したため、シェアが拡大した。強化ボードのシェアアップは、マンション需要が堅調に推移したことによる。
石膏ボードの厚み別の構成比では、9・5ミリ厚が34・0%(同0・6ポイントダウン)で、12・5ミリ厚が60・4%(0・5ポイントアップ)となった。また、木造3階建てでは防耐火性能を確保するために21ミリ厚以上の石膏ボードの採用が積極化しており、「今後は、厚手化が加速しそうだ」(同工業会)と予測した。
2012年2月16日付け6面から記事の一部を抜粋
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