フジプレアムとデュポン、軽量太陽電池パネルを開発

フジプレアム(兵庫県姫路市、松本實藏社長)とデュポン(東京都千代田区、天羽稔社長)は、従来型の結晶系シリコン太陽電池(3・2ミリ強化ガラスとバックシートを使用)より約25%軽量化した薄型両面ガラスタイプの太陽電池モジュールを開発した。両面に薄板ガラスを使用して、強度や硬度、耐衝撃性を保ちながら、デュポンの高機能封止材料を採用して耐候性を向上させた。

軽量太陽電池パネルは、表面と裏面に1・1ミリ厚の薄板ガラス、封止材に建築や自動車安全ガラスなどで使われているデュポンのアイオノマー樹脂(PV5300)を採用した。フラットパネルディスプレイなどの光学フィルター製造で培ったフジプレアムの精密貼合技術により、シリコンセルと電気回路を薄板ガラスでラミネートした。

軽量化により、これまで荷重制限などで設置できなかった場所への施工も可能となる。また、スレート屋根や壁面などの建材一体型太陽電池(BIPV)としての用途も視野に入れた。

太陽光発電システムなどを製造・販売するフジプレアムグループのフジプレ販売は、新開発の軽量太陽電池パネルを採用するパートナー企業を募る。住宅や施設、メガソーラーなどの国内市場をターゲットに、年内の発売開始を目指す。

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2018年12月25日 住宅産業新聞社 編集部

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